| トップ>老犬介護士 TOP>ジャペット老犬介護士紹介・老犬介護士が必要とされる社会背景 |
 |
| ジャペット老犬介護士 紹介 |
| 2. 老犬介護士が必要とされる社会的背景 |
 |
なぜ今、老犬介護なのでしょうか?
人間と犬との共同生活はつい最近始まったことではありません。太古の昔、人間が集落として生活をし始めた頃からすでに人間と犬との付き合いが始まったとも言われています。そんな長い歴史を持つ人間と犬との関係ですが、年老いた犬の介護ということなど、つい20年程前は日本でも世界でもあまり存在しなかったのではないでしょうか。
理由は、つい最近までは年老いた犬がほとんど存在しなかったからです。ペットとして飼われている犬でさえ10数年前までは、ほとんどの犬が老齢期に入る前にフィラリアなどの感染症でその寿命を終えてしまうため、老犬という存在がほとんどなかったのです。
それが、最近の獣医学の進歩、また室内飼いの犬が増えて生活環境が良くなったこと、さらには、予防接種をしっかりと受けフィラリア予防の薬を毎月飲ませるなどの、犬を飼う立場の人間の意識の向上が犬の寿命を延ばすことに貢献していると思われます。
犬の寿命が延びたことにより、人間と犬との歴史上初めて高齢による心身の老化を持つ犬がたくさん現れ、その手助けを人間がするということが、ついこの十数年の間に発生したといってもよいかもしれません。
故に現在、専門知識、経験・スキルを持った老犬介護士がほとんど存在しない理由がお分かりいただけるでしょうか。 |
 |

▲自分で歩いたりしゃがんだりできない
老犬に食事を与える |
|
現在、人間でも高齢者の医療や介護の問題が、社会問題となっています。
人間の場合も医療や環境の進歩・改善により寿命が延びて、日本は世界一の長寿国となっています。でも、人間の高齢者の方の医療問題や介護の問題は、単に平均寿命が延びて、老人の絶対数が増加したことだけが原因ではないと思います。人間の生活習慣の変化、特に、核家族化により、高齢者が単独で生活するようになったことも、これらの問題の根源の一部となっているのではないでしょうか。 |
|
 |
老犬の場合も、同じようなことがいえると思います。
今や、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に生活をしているという世帯は少なくなってきてしまいました。したがって、犬を飼うご家庭にも共稼ぎなどで昼間は犬だけになってしまう、というご家庭も以外に多いと思います。犬も、元気なうちは、誰もいない家の中で問題なくお留守番は出来ると思います。でも、犬が高齢になってくると今まで誰かが帰ってくるまで我慢できたオシッコが我慢できなくなったり、ひどい場合には自分でできなくなったり、食事も一回の量を減らして回数を多くするなど、家族が留守となる時間帯での世話が必要になってきたりします。
そうなると、愛犬が快適に過ごせるように、誰かが世話をしなければいけません。
これをペットシッターの方が、やむを得ず対応されている場合もあるでしょう。しかし、ほとんどのペットシッターの方には、老犬を相手にした専門知識も経験やスキルがないはずです。健康なペットのお世話代行をしているペットシッターと全く異なり、まして寝たきりや痴呆になるとそれは大変な重労働でもあります。
また、最近の社会問題のひとつとして少子化があります。
前述の高齢化とは相反するもので、このふたつがセットで年金問題、高齢者の医療保険問題なども発生しています。
そしてこの少子化は、犬を飼うということに対しても影響を及ぼしているのです。
具体的には、犬が子供という存在の代わりに、人間と対等、または人間以上の存在として家族に迎えられている場合が多くなってきました。
これは、犬の生活環境改善というプラス効果もありますが、犬の存在が人間に影響を与えすぎる面も否定できません。
犬は人間の子供と違って、成長しても人間の思ったように育てていけます。言葉で反抗もできません。でも、人間の子供の場合には、そうはいきません。だから、犬の場合は、時に人間以上に人間の心の中で大きな存在となってしまいます。
そんな愛犬の元気だった頃の印象が強く、年老いた愛犬の状態を受け入れられない、また、逆に一生懸命世話をし過ぎて自分の心身に障害が起きてしまうこともあります。
ましてや愛犬との永遠の別れを迎えれば、いわゆるペットロスという、愛犬が死んだショックにより人間の心に大きなダメージを与えてしまうという場合もあります。
愛犬との別れが悲しくない人間はいないと思います。 愛犬との永遠の別れで涙するのは当然であり、しばらくその悲しみが消えなくても不思議でもなんでもなく、心ある人間であれば当たり前のことだと思います。
でも、その悲しみが人間の心の病気に発展して、生活上、ましてや仕事などにも影響が出るようになるとこれは通常の人間の感情を通り過ぎたものになってしまい、病気の域に達してしまいます。そうならないためには、愛犬との永遠の別れが来る前に、心の準備をしておく必要があります。
どんなに小さい時に子犬を迎えても、その犬はいつの間にか自分より年上になり、老化してしまいます。そして、ほとんどの場合犬は先に死んでしまいます。
犬を飼っている人間は、それをしっかりと受け止めてあげなければいけません。
犬が高齢化するとどのような状態になるかということを知ること、そのために何ができるのかを知ること、行うこと、そして、どんなに頑張っても犬との別れは絶対にくるということを、その時が来る前に、しっかりと認識することが重要なのです。
でも、一人で、あるいは家族だけで世話をしていると実際にそこまで認識するのは難しいことかもしれません。それを知ろうという発想自体がない、また、わかっていても考えたくない、ということがあるでしょう。
そのような方や、高齢犬に対して、その扱いに関する専門知識とスキルを持つ老犬介護士が客観的な立場で、かつ一生懸命親身になって犬の世話を一緒にしていくことにより、オーナー様も老犬介護士の言葉により耳を傾けてくれるようになるはずです。オーナー様とのコミュニケーションを通して、いざ愛犬との永遠の別れを迎えた時のオーナー様のペットロスの影響を少しでも軽減することもできるはずです。
このように犬の寿命が延びただけでなく、人間の社会環境や生活環境の変化も老犬介護士の存在を必要とさせているのです。
そして、そのニーズは今後より大きくなっていくことでしょう。
|
 |
 |
 |
|